rkcoo2011-05-18

somewhere

余韻がまだ私の心の半分以上を持っていってしまっている
なにかものすごいドラマチックな事が起こるわけでもない
なのに私の心はもうあの映画の中に浸ってしまっている


砂浜で波を見ている時に何回かに一度
それまで足下まで来ることがなかった波が
すっと静かに長く伸びて来て足下をさらっていく
そんな瞬間にとても似ている
優しく控えめにそして確実に海が満ちていく感じ


少し前ホンマタカシのニュードキュメンタリーを見に行った

とてもとてもいい展示で私はそれはもう色々考えた


考えて考えて、近頃ひっかかっていたことは
日々の繋がりとカットアウトの仕方と
人との繋がりと家族の仕組み


(上手く説明出来る気も、する気もないけど)

ホンマタカシの写真は一瞬のドラマチック
突き放すような愛情、変わらない愛おしい過去であって


ソフィアコッポラの映画は日々と流れと気持ちの変動
抱きしめるような愛情、変動する愛おしい未来なのだ


私の中でなんだかすっきりとした
この展示と映画を同じタイミングで見れてよかった

ソフィアコッポラの新しい映画を見るたび
音楽でもいつも震えるのだけど
somewhereでまたしまったー!やられたー!と思ってしまった


私この映画すごくすごく好きだ